シイタケは原木のどこから出るの?(9月9日ドングリランドの森づくり)


原木シイタケ作りのため、3月に「ほだ木作り」をしてから約半年。森の木陰に仮伏せを行い、積み重ねたほだ木の中では、シイタケ菌が昼寝をしながら、菌糸が延びる準備が進んでいました。そこで9月9日(土)の「ドングリランドの森づくり」では、本伏せを実施。シイタケ菌がほだ木全体に回り、シイタケができるようにしていきますよ。

■力持ちの勇者たちが集う!

3月に作ったほだ木は100本超!!対する力持ちの勇者たち(参加者)は総勢17名。ささ、一緒に運んでいきましょう~。



雨水を含んで重~いほだ木を1人で(時に2人で)運びます。通気性がよくなるよう、1本ずつ向かい合わせに立てていきます。こどもたちは「木を運ぶ」こと自体が楽しいみたいです。数が多いので、ケガしないよう、1本ずつ丁寧に運びましょう。



■シイタケは原木のどこから出るの?

大人はスタッフと会話をしながら、のんびり運びます。
「シイタケは、一度出たら終わり?」「3年~5年くらい、毎年出てきますよ」
「(原木の)どこから出てくるの?」「原木全体から出てきますよ」
「いつ出てくるの?」「春と秋。1~2年でニョキニョキ出てきますよ」



17名の勇者の手により、大量のほだ木を無事に運ぶことができました。さ、一息入れましょう。

■幼虫はどこだ?

シイタケに養分を吸われ、虫に食べられた古いほだ木は軽くてスッカスカ。そこで、古いほだ木はお役御免!して、来年のほだ木作りの場所を確保します。「古いほだ木」は一か所(通称=幼虫の寝床)にまとめます。すると、お昼寝している幼虫を発見!愛でた後は、寝床に返してあげました。



■クヌギの若木を手入れ

つづいて、4年前に植樹したクヌギの手入れを実施。10数本植樹したクヌギは4年たつと、「大人より背が高い若木」「ひざ丈の若木」「真っすぐな若木」「横に伸びている若木」「Yの字に枝分かれしている若木」など様々。今回はノコギリを使い、混みあっている枝を選んで根元から切っていきました。



■幼虫はどこだ?(第2回)

ビジターセンターに戻りひと息いれたところで、腐葉土の手入れを実施。囲われた板を一部外して、腐葉土の様子を観察することに。おぉぉぉぉ、発酵がすすみ、いい感じに腐葉土になっていますね。



大きなフォークやスコップを使って、下から腐葉土をかきまぜていきます。さすがに重いので、かきまぜ作業は大人が担当。その傍らで、こどもたちの幼虫さがし(第2回)が開幕。幼虫を見るなり「何の幼虫か?」がわかる、AI顔負けのセンサーを搭載しているようです。

■最後に

今回の参加賞は、ドングリランドの栗の木が落とした「栗」。茹でてそのまま食べるもよし、栗ご飯にするもよし!ですね。



ドングリランドでは、「大事に使おう木と竹」を合言葉に、木や竹の循環利用を体現できる場作りを目指しています。来月の「ドングリランドの森づくり」は、10月14日(土)9時半~12時。クヌギの苗木「竹ポット作り」を予定しています。
ドングリランドで取れたドングリで苗木を育て、植樹を行い、ドングリの木を育てたい。
大きなドングリの木は伐採して薪やクラフトなど、楽しく使いたい。
こんなドングリランドを目指していきます。「木や竹を使って○○を作りたい」を職員に教えてくださいね。
以上