里山保全実践講座≪9月≫

里山保全実践講座は通年を通して生物多様性を目標に掲げた整備方法を実践している講座です。講師には毎月大内正伸氏をお迎えして大地の再生の考え方をもとにした整備方法を学んでいっています。今年度はドングリランドの奥歩道の整備を中心に進めています。
【奥歩道の沢】
山にとって人間にとって他の生物にとって大事な水の流れ。
水を流すことで空気も流れ 多様な生物に影響を与えます。
この9月まではまとまった雨が降っていなかったので
水はないけれども沢の流れのために スコップで水の道を作っていました。
しかし、水も流れていないそして掘っても砂で埋まる・・・の繰り返しでした。
「掘っても水も出てこないし 毎回砂に埋もれて(何の意味があるのだろう)」と思っていました。
でも今日見ると 最近まとまった雨が降ってくれたおかげで 私たちが掘った水の道を自然の雨がさらに深く水の流れる道にしてくれていました。



画像ではとっても分かりにくいのですが・・・
水の出口をしっかりすることで 水の流れをしっかりと作ってくれます。
出口は砂でどこか分からなくなっていたので 砂をあげて枝と葉っぱで応急処置。
人が少し手を加えることで 自然の力が動きやすくなる。
自然が動き その力を利用して生活するのが里山での生活でした。
人と自然がともに活動することで生まれる生物多様性という環境。
そういった環境を現代の生活の中でどうやってつくれるのか?
自然と人とがともに気持ちよく感じるそんな環境をドングリランドではつくっていきたいと思っています。
【ツル取り】
”もみじ”と”かえで”が同じだということを知っていましたか?
実は同じ木のようです。知りませんでした・・・。
そのもみじにツルがたくさん絡んでいて もみじをきれいに見せるためにツルを取りました。
ちょっと取ると風も通って気持ちよくなります。すると隣の木も気になりだして 周りも気になりだして・・・どんどんきれいになっていきます。



【冷や汁と栗ご飯】
今日の昼食は冷汁と栗ご飯でした。
この講座では次回の昼食をみんなの希望メニューで決めていきます。
前回の冷や汁がとてもとてもおいしかったので再度のリクエストで冷や汁になりました。皆さんあまり冷や汁を知らないと思いますが(私は知りませんでした)
冷や汁とってもおいしいんです!夏にはかなりお勧めメニューです!




薪火で焼いた魚を すり鉢でつぶして 味噌と一緒に混ぜ込んでもう一度火であぶって 薫香をつけることが美味しさの秘訣らしいです! そして氷水ときゅうりしそスダチなどと混ぜて完成です!参加者さんも大絶賛の冷や汁でした~!



この講座では整備の方法やその変化を学んだり楽しむだけでなく
毎月の大内氏こだわり焚火料理も参加者さんのお楽しみになっています!
山の薪を使うことがそれも大事な整備の一つなのです。




みんなでワイワイ整備しながら その整備によってどのように自然が変化するのかをみんなで発見する講座 『里山保全実践講座』は毎月ドングリランドで開催しています。多様性を大事にした整備方法って? 焚火料理をみんなでしたい!ちょっとでも興味がる方は是非参加してみてください。

次回の昼食メニューはスパゲティー(ミートソース・たらこ・ちりめんじゃこ)です。

≪今後の日程≫
10/25(土)・11/8(土)・12/20(土)・1/24(土)・2/28(土)・3/21(土)
≪時間≫
9:30~16:00
≪参加費≫
単発参加:大人3,000円(子ども100円)
通年参加(新規):一人24,000円
通年参加(一期終了生・学生):12,000円
別途昼食材料費200円/人