たぬきとタヌキの違いって?


ドングリランドの森には2種類の狸が住んでいます。
左はドングリランドのお隣、藤尾神社にいるたぬき「お万さま」。約500年前、この辺りの森に山火事が起きたときに、神社を火から守ってくれたたぬきさんです。そして右はドングリランドの森で生物調査をしたときに、カメラの前に出てきたタヌキ。
昔から里山に暮らす人たちに親しまれていた狸は、生物としての「タヌキ」と、昔ばなしに出てきて人を化かしたりいたずらしたりする「たぬきさん」という、二つのキャラを持っています。
そんな狸のキャラを深ぼりしてみようと、1月18日に「みどりの学校 たぬきさんのおはなし会」を開講しました。



この日は特別に、香川民俗学会会長の水野一典先生に、香川県に伝わる狸の昔ばなしをご講義していただきました。県内各地には、お万さま以外にも名前の付いたいたずら好きなたぬきさんがいっぱいいて、不思議で愉快なおはなしが多く伝わっていること、そして逆に人がたぬきになりすまして大蛇をやっつける「たのきゅうのお話し」をご講義下さり、参加者の皆さんは興味津々で聞き入っていました。
その後で、スタッフの方から生物としてのタヌキについての解説がはじまります。タヌキの生態、足跡の特徴、タヌキとよく似たアライグマとの違いなどのレクチャーを受けた後は、生き物の活動のしるし、フィールドサインを見つけに山へ出発。タヌキの足あとが見つかるかな?



奥歩道に入ってしばらく進むと、スタッフさんがさっそく何かを見つけます。
「これはテンのウ〇チですね!」まさかの発言に皆さんからどよめきが起きます。
そのほかにも、山道にはいくつものウ〇チや、ネズミ・リスなどの木の実の食べあと(エビフライっていうそうです)を見つける事ができ、真冬の山でも意外に動物たちが活発に動いていることがわかります。



もっと進んでいくと、二つダムのところに何だか土が荒らされたところが見つかりました。
「これって、イノシシが鼻で土をほじくり返したり、泥を体にこすりつけたあとですよ!」と、またしても衝撃の事実!子どもさんたちから「こわーい!」と声があがりますが、「イノシシは夜行性だから、みんなの前には出てこないから大丈夫だよ」とスタッフさん。
ビジターセンターに戻って、スタッフさんが用意してくれたタヌキや他の生物の骨格標本をみんなで観察して、盛りだくさんなこの日のイベントが終わりました。
タヌキの足あとは見つからなかったけど、冬の里山では多くの生物が活動していること、そして自分たちの地元に伝わる昔ばなしを学ぶことができた、有意義な一日でした。